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1.242022
サイトが更新されないのは画像のせい?
記事を更新しても表示されないのは画像が原因かもしれません
時折、ご相談いただく、なにもしていないのに突然サイトが見れなくなってしまったり、或いは記事の更新が出来なくなってしまうこと、早速、サイトを拝見すると、トラブルも起きておらず、WordPressやPHPのバージョンはもちろんのこと、プラグインも最新の状態、マルウェアやウイルスにも感染していない。
「いったいなんで?」
暫し、沈思黙考・・・、よくよく調べてみると、単なるサーバーの容量オーバーです。
さくらインターネットやエックスサーバー、ConoHa WING等のある程度の容量が確保されているWEBサーバーであれば契約プランにもよりますが、普段使いをしている分にはまずサーバーを使い切ってしまうということはありませんが、プロバイダー契約をするとおまけとしてついてくるWEBサーバーや、リコーなど、事務機器と同時契約された旧型のWEBサーバーであると簡単に容量がいっぱいになり、記事を書いても更新されなくなってしまいます。
理由はまあ、あくまでもおまけであり、大量のデータを使用するということをそもそも想定していないというのが大きいですが、更にあまりWEBの知識に詳しくない人であると、撮影した写真や描いたイラストなどを縮小せず、そのままサイトにアップロードしているということが結構あります。
弊社は元々WEB制作会社ですから様々なクライアントからホームページの制作やリニューアルを依頼されます。
かつて、クライアントで実際にあった事例をご紹介します。
ホームページが更新されなくなってしまったとの電話
懇意にしている事務員さんから「記事を追加しても表示されません」という電話を頂き、早速サイトを調査してみると、なにも異常がありません。自分で試してみても記事がやはり表示されません。そして、よくよく調べてみると、そのクライアントはとある建設業です。施工事例をその都度、サイトにアップしていたのですが、画像を縮小せず、デジカメで撮った画像をそのままサイトに掲載していました。
原因はこれだと安堵すると同時に、サーバーを検討する必要があります。利用していたのはFAXやコピー機を導入したときに契約したリコーの旧サーバでした。この旧サーバ、WordPressやPHPを使用するという前提では構築されておらず、あくまでも簡単な旧来型のHTMLサイトとメールサーバとしての利用ぐらいしか想定されていません。一応、WordPressをインストールは出来るものの、サポートについても自己責任でということでありました。
これからも施工事例は追加するでしょうからサーバーの移行することを提言いたしました。特に希望はないということなので、弊社で利用しているさくらインターネットのスタンダードプランに移行しました。当然、ドメインも移管する必要があります。WEBサイトの引っ越し自体は大した作業ではありませんが、アウトルックを使ってメールも利用しているため、こちらの作業は実際に訪問してパソコン一台一台設定をする必要があります。平日であると、業務に差し障りがある恐れがあるため、土曜日にメールの設定を行い、不具合がないことを確認しています。
過去の画像をすべて最大幅を800pxに修正
制作事例に掲載されていた写真が凡そ100枚、そのすべてが原寸サイズでありましたが、すべて800pxに縮小しました。アップロード済みの画像をリサイズするには「Regenerate Thumbnails」というプラグインがありますが、縮小してはいけない画像も縮小してしまう恐れがあるため、Regenerate Thumbnailsはあえて使わず、フォトショップを使い、一つ一つ確認しながらの手作業です。
また、新たに画像を投稿するときは自動的にリサイズしてくれる「Imsanity」を導入し、投稿ページにアップロードされる画像の最大幅を800pxに設定しました。なお、Imsanityの設定はとても簡単でそれぞれに任意の数字を入れて「変更を保存」のボタンを押すだけです。
なお、画質に関しては圧縮すると当然画質は粗くなるので100でいいと思います(デフォルトは82)。
WEB制作者からすれば今更かもしれませんが、このプラグインは画像を縮小するという手間が省けるため、制作時間が短縮するためおススメです。
写真やイラスト、動画を大量に投稿するホームページやブログの場合、契約するWEBサーバーも慎重に検討する
写真やイラスト、動画などの画像はあまり使用せず、殆どが文字データというのであればあまり気にする必要もないとは思いますが、将来、もしかすると、サイトの運営方針について、なにか方向転換を強いられることがあるかもしれず、画像や動画、PDFデータを大量に使用するサイトになるかもしれませんので、当初のWEBサーバー選びは慎重に検討する必要があります。冒頭に記したさくらインターネットやエックスサーバー、ConoHa WINGなどの標準プランを選べば殆ど問題はないと思います。それと同時に特に原寸の画像や高画質動画を見せる必要がないのであればImsanityなどの画像圧縮系のプラグインを導入して少しでもサイトを軽くする必要があります。画像や動画が多くなれば当然比例してサイトの表示速度が低下します。サイトの表示速度の低下は検索エンジンにも悪影響を及ぼし、表示速度が遅いと検索順位が下げられてしまうことがあるので注意が必要です。
そもそもWordPressの場合、サーバー内にあるMySQLデータベースの読み込みに時間が掛かるためサイトの表示速度は遅くなりがちです。光回線や5Gの登場で、通信速度は速くなりつつあるといっても出来る限り、サイトの表示速度は速くすべきです。仮に記事が更新されなくなってしまったという不測の事態に陥らなくてもたくさんの画像や動画があればサイトの表示速度は遅くなりますので、画像サイズは見直すべきです。あまりWEB制作やパソコン操作に詳しくない方の場合は予め、画像のリサイズプラグインを導入することを強くおすすめいたします。