WordPress救急隊に寄せられるお問い合わせで多いのがせっかく綺麗に作ったバナーやメインビジュアルの画像が劣化して粗くなってしまうものがあります。
WordPressでアップロードした画像が劣化する場合、その原因は多岐にわたります。WordPressはデフォルトでJPEG画像を圧縮するため、この自動圧縮を無効にすることが有効です。これは多くの場合、テーマのfunctions.phpやclass-wp-image-editor.phpにコードを追加すれば解消されますが、テーマによってはこれらのコードを記述をしても改善されない場合もあります。
また、phpファイルをいじることに躊躇する方もいらっしゃるかと思います。そこで今回はプラグインを使った画像劣化防止をご案内いたします。
WordPress公式プラグインの「Disable JPEG Compression」が便利です。Disable JPEG Compressionは、WordPressにおいてJPEG画像の自動圧縮を無効にするためのシンプルなプラグインです。
Disable JPEG Compressionの使い方
"Disable JPEG Compression" は、WordPressにおいてJPEG画像の自動圧縮を無効にするためのシンプルなプラグインです。このプラグインの使用方法は以下のようになります。
プラグインのインストール
WordPressのダッシュボードにログインします。「プラグイン」セクションに移動し、「新規追加」をクリックします。検索バーに「Disable JPEG Compression」と入力し、検索します。プラグインが表示されたら「今すぐインストール」をクリックし、インストールを完了させます。インストール後、「有効化」をクリックしてプラグインを有効化します。
設定
通常、"Disable JPEG Compression" プラグインはインストールと有効化を行った時点で自動的に機能します。このプラグインには、ユーザーが調整できる設定画面は通常ありません。つまり、インストールと有効化を行っただけで、WordPressがJPEG画像に適用する圧縮を無効にします。
画像のアップロード
プラグインが有効になっていれば、これ以降にアップロードするJPEG画像は、WordPressによる自動圧縮が適用されなくなります。
新しい画像をアップロードするときは、通常通りにメディアライブラリを使用して画像をアップロードします。
既存の画像の取り扱い
このプラグインは、有効化された後にアップロードされた画像にのみ影響します。すでにアップロードされている画像には影響しません。
既存の画像についても圧縮を無効にしたい場合は、画像を再度アップロードする必要があります。
プラグインの使用時は、画像ファイルのサイズが大きくなる可能性があることを認識しておくことが重要です。大きな画像ファイルはウェブサイトのロード時間に影響を与える可能性があるため、適切なバランスを見極める必要があります。
Disable JPEG Compressionの注意点
公式プラグインでありながら、更新が5年前から止まったままなのが少し不安です。特になにも脆弱性がないからこそ5年もの間、更新をせずに済んでいると前向きにも考えられますが、単純に本プラグインの制作者であるYonatan Ganot氏がほったらかしにしていることも考えられます。それゆえ、メインビジュアルやバナーをアップロードするときだけDisable JPEG Compressionを使用して、アップロード後に本プラグインを停止し、一旦削除する方が安心かもしれません(画像をアップロードするときにDisable JPEG Compressionを再インストール)。
もちろん、WordPress救急隊では画像劣化を改善するphpファイルのコード修正も行っていますのでphpファイルをいじるのが不安な方やプラグインに頼りたくない方はお気軽にご相談ください。