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9.142020
WordPressの高速化について
ワードプレスのサイトが遅いのでなんとかして欲しいとのご相談を結構な頻度で受けます。
純粋なHTMLで作ったホームページと違い、WordPressで制作したサイトはサーバー内のデータベースを読み込むためどうしても遅くなりがちです。結論から言うとワードプレスをはじめとした各種CMS(コンテンツマネジメントシステム)で制作したサイトは純粋なHTMLサイトより確実に表示スピードは遅くなります。まったく同じ画像と同じテキストデータで構成されているHTMLサイトとワードプレスサイトであればどんなにワードプレスの設定を高速化したところでワードプレスサイトはデータベースを読み込む以上、スピードはHTMLサイトに適いません。
但し、出来るだけ高速化に近づけることは可能です。
画像が大きすぎる
あまりWEB制作に詳しくない方がサイトを更新しているとスマホやデジカメで撮影した写真をそのまま縮小せずアップロードしているケースが多々見受けられます。これは言うまでもなく表示速度が低下しますので画像をPhotoshopなどの画像ソフトを使って縮小するか、アプリやWEBサービスを使って一度縮小してからアップロードするようにしましょう。一般的に投稿ページに投稿する画像はテーマにもよりますが横幅が600pxから800pxぐらいがベストです。
プラグイン「Imsanity」の導入
Imsanityは画像ソフトやスマホからダイレクトに画像をアップロードする方にお勧めのプラグインです。公式プラグインですから無料で使え、且つ安心です。使用方法は至って簡単。ワードプレス管理画面のプラグインからImsanityを検索、見つかったら「今すぐインストール」をクリックしてImsanity 設定から「固定ページ / 投稿でアップロードされた画像」を任意のピクセル数に設定。横幅を600pxから800pxに設定して縦幅は便宜上1920px(デフォルトサイズ)と入れておけば画像をアップするときにプラグインが自動的に最大横幅を600pxから800pxに設定してくれるので大きくならずに済みます。
一応、注意は固定ページをトップページにしているテーマの場合です。画像にスライドショーや横広のバナーを使っていれば当然画像の横幅は通常1000pxから1920px程度あると思います。こうなると画像をあったりアップロードしても自動的に600pxから800pxに縮小されしまいます。その際は一旦プラグインを停止して大きい画像をアップしてからまたプラグインを起動してください。
プラグイン「EWWW Image Optimizer」
EWWW Image Optimizerは画像を自動的にリサイズするソフトではなく、画像のサイズはそのままで圧縮してサイズを軽くするソフトです。ワードプレスの高速化に有用なプラグインではありますが、根本的に大きい画像は大きいままですから当然画像を適宜縮小してから利用するプラグインです。
極力アニメーションなどのスクリプトを使用しない
特にはじめてホームページを作る方の場合、動きのあるサイトを作りたがる傾向があります。また、反対にWEB制作会社が制作単価を吊り上げるためにあえて動きのあるサイトを提唱することがあります。
しかしながら、サイトを利用するエンドユーザーからすると、動きのあるサイトを見て凄いと思うのは初めてのみ、毎回開くたびに動きを見せられてもサイト自体が重く、軌道ももっさりするのでイライラすると思います。映画や芸能関係のプロモーションであればサイトの特性上致し方ないのかとも思いますがそうではない、一般的な商用サイトであれば極力アニメーションなどのスクリプトは排除してサイトを制作するべきです。どうしても入れたいというのであればせいぜいトップページのスライドショーぐらいでしょう。そのスライドショーであっても通常は1枚目しか見ていないことが多く、弊社の実験でもスライドショーを1枚の画像でも(つまりスライドショーではなく単なるメイン画像)とスライドショーでも問い合わせや売上の件数に変化は見られませんでした。
高速サーバーを利用する
サーバー会社によってサイト表示のスピードに差異が生じます。弊社は基本的にさくらインターネットのスタンダードプランを使用しておりますが、一部Xserverも利用しています。通常このどちらかを選んでおけば問題ないかと思いますが、最近高速化でよく聞くのはZ.com WPというWordPress専用サーバー。
弊社で利用したことはなく、憶測でしか言えないのは大変申し訳ありませんが、こちらも評判はなかなかよいです。2週間のお試し期間がありますので興味があれば一度利用してみて確かめるのも悪くないと思います。
コンテンツブーストを利用する
CDNとは?
CDN(Content Delivery Network)とは、通常のWEBサーバーのデータをCDNサーバーへキャッシュし、データの配信を肩代わりするサービスです。大量配信用の広帯域回線、高負荷に耐えられるハイスペックなサーバーを複数用い、大量データ配信に特化したシステムを提供するのがCDNです。一般的には地震などで急激にアクセスが増える天気予報サイトなどで利用されておりますが、大量の商品が販売されているネットショップや施工事例が多数掲載されている建設会社のホームページなどにも利用されています。
ページ表示を高速化
動的コンテンツをキャッシュすることで、ページ表示速度の大幅な高速化が期待できます。
大量アクセス時でも安定表示
大量アクセスがあってもサーバーダウンを防ぐことが出来、アクセスが集中するときでも表示を安定されることが可能です。
利用料金は?
サーバー会社によってまちまちであり、そもそもCDNを導入していないサーバー会社もあります。ちなみにさくらインターネットではライト・スタンダードプランが月額1,100円、プレミアム・ビジネス・ビジネスプロ・さくらのマーネジドサーバを利用している方は無料で設定が可能です。将来的に爆発的なアクセスが見込めるのであれば当初からCDN完備のサーバー会社を利用するのも一法です。
なお、一般的な企業サイトや店舗のホームページであればあまり必要ではありません。
WordPressの高速化のご相談も承ります
「サイトの表示が遅くて困っている」、「画像が表示されず画像のところに×が表示されている」、「どんな高速化プラグインを利用していいか分からない」、「複雑なソースコードを簡便にしてサイトを高速化してほしい」、「CDNの導入(設定)について相談に乗ってほしい」などワードプレスの高速化についてのご相談も喜んで承ります。
サーバー移行も含め最適なサイト高速化をご提案いたします
お客様のWEBサイトを検証して様々なサイト高速化をご提案いたします。まずはお気軽に弊社までご相談ください。